|
テーマ:日々自然観察(9894)
カテゴリ:昆虫(カメムシ)
体長は6.5mmあるが、体の幅は一番太い胸部で僅か0.6mm半、それに合わせてか、触角も脚もまた矢鱈に細くて長い。 肉眼的には細過ぎてよく見えない。羽が光を反射して線状にキラリと光るので、その存在が分かる程度である。
写真映りは良い方なので、部分拡大を上に示した。中々面白い顔をしている。普通のカメムシよりは、以前紹介したクサカゲロウの1種に似ている。
横からも撮ってみた。一寸ユウレイグモやザトウムシの様な雰囲気がある。頭部は、上から見るのとはかなり感じが違うので、その部分拡大を下に示した。
このイトカメムシ、図鑑では種々の植物に寄生する、と書いてあるが、実際はかなり捕食性が強いらしい。居たのは元気の悪い方のコナラの葉裏で、葉っぱはもう殆ど病的な状態になっており、1/2は枯れて残りも黄色くなっている。こんな萎れたような葉を吸汁するとは思えないから、多分「正体不明の虫」の幼虫でも捕食していたのではないかと思われる。 被写体としては中々面白いのでもう少し撮りたかったのだが、裏返した枝の一部が跳ねっ返たとき、カメムシ君、そのショックで下の茂みに落下して行方不明になってしまった。後悔先に立たず。 追記:イトカメムシは珍しい種類ではないが、写真が特に良く採れているので、別のサイトに1024×768ドットの写真を掲載した。御笑覧被下度候(2007/11/10)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(カメムシ)] カテゴリの最新記事
|