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2008.08.14
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カテゴリ:昆虫(カメムシ)


 イトカメムシは既に昨年の秋掲載したが、この時は虫が撮影の途中で行方不明になってしまい、充分撮影することが出来なかった。今回は、ゆっくり撮影出来たので、もう一度掲載することにする。
 体長は7mm前後と決して小さくはない。しかし、何分にも体の幅が0.5mmにも達しないので、翅が光を反射でもしない限り、中々目に付かない虫である。葉の上に留まったヒトスジシマカよりも、ずっと目立たない。


イトカメムシ2-1
イトカメムシの成虫。ユスラウメの葉上に居た(2008/08/09)



 イトカメムシはイトカメムシ科に属し、この仲間は日本にはたった4種しか棲息していない。しかし、イトカメムシは決して珍しい虫ではなく、注意していると彼方此方で見ることが出来る。

イトカメムシ2-2
触角を振り上げジッとたたずんでいる(2008/08/09)



 前回はコナラの葉裏に居たが、今回はユスラウメの葉上に居た。葉っぱの上で、写真に示した様な格好をして、微動だにすることなく、一日中たたずんでいた。

 以前は植食性とされていた様だが、今では捕食性の強いカメムシとされている。葉の上で一日中微動だにしないと言うのは、カマキリの幼虫と同じ行動である。

イトカメムシ2-3
正面から見たイトカメムシ.妙な顔をしている(2008/08/09)



 次の日には、もうユスラウメの葉上には居なかった。しかし、同じ個体か否かは分からないが、フヨウの葉裏にまたイトカメムシを見付けた。フヨウには僅かだが、ワタアブラムシ(ワタムシのワタではなく、繊維植物のワタ)が寄生している。この辺りでは、真夏には珍しいアブラムシである。これを狙ってやって来たのかも知れない。

イトカメムシ2-4
斜め前から(2008/08/09)



 写真を拡大してみると(下の写真)、背中にかなり鋭い棘があり、また中肢と後肢の間の体側側にも妙な棘状の構造がある。「日本原色カメムシ図鑑」のヒメイトカメムシの項を見ると、小楯板の「基部に針状の突起がある」と書かれているので、種は異なるが、前者はこれであろう。しかし、この小楯板の突起がイトカメムシ科の全種にあるのかは、調べてみたが分からなかった。

イトカメムシ2-5
上の写真の部分拡大.背中と体側に妙な突起がある(2008/08/09)



 カメムシ成虫の臭線開口部は中肢と後肢の間の体側側にある。ここから臭い匂いを出す。恐らく上の写真に見える妙な棘状構造は、臭線の開口部を囲む突起であろう。クヌギカメムシ科は全種が臭線の開口部に針状突起を持つが、イトカメムシ科も開口部に特別な構造を持つのかも知れない。







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最終更新日  2008.08.14 12:39:47
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