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テーマ:日々自然観察(9894)
カテゴリ:昆虫(カメムシ)
100mmのマクロレンズにケンコーのクローズアップレンズNo.5とNo.3をねじ込み、最大倍率で撮影。原画面の横幅は約12mm、掲載写真の内、ピクセル50%表示の横幅は約3.2mm、ピクセル等倍の横幅は約1.6mmとなる。 撮れた写真を見ると、思ったより面白くない。体表に毛が無く、細かい構造も少ないので、全体的にツルッとした感じである。それでも、何のためにあるのか分からない凸凹がかなりある。特に中脚の後から、妙な鉤型の突起が出ているのが気になる。
横から見ると、小楯板にある棘が目立つ。もう少し棘が沢山あれば先日のハリカメムシの幼虫の様に面白い絵になるのだが、1本だけでは何となく奇妙な感じがするだけ。 長くて細い口器が良く見える。如何にもカメムシらしい。
真上から見ると(1番目の写真)、中肢と後肢の間に体側から鉤状の突起が出ている。普通の等倍接写で見たときには臭線開口部の構造かと思ったが、超接写(上)をしてみると後肢基節にある突起の様に見える。これも何のための突起なのか良く分からない。この写真からは、臭線開口部が何処にあるのか些か判断に苦しむ。もう少し裏側から撮る必要があろう。
正面から顔を見ると、吻の先端に毛がチョボチョボと生えている。口吻を差し込む前にこれで何かを判別するのだろうか。妙に鼻筋が通っているのが何となくおかしい。 このカメムシ君、横から見ても前から見てもやや表情に欠けるところがあるが、斜めから見るとアフリカの羚羊(ガゼル)の様な結構可愛い顔をしている(下)。ハチばかりでなく、カメムシも斜め前から撮った方が写真写りが宜しいらしい。
しかしながら、こう言う極端に脚の長い宙に浮いた様な生き物を超接写するのは容易でないことが分かった。空中を漂う虫を撮る様なものである。やはり、虫の卵とかキジラミの幼虫の様な葉にくっ付いているものでないと、焦点合わせに四苦八苦することになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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