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リーファーコンテナとは|物流用語辞典

リーファーコンテナとは特殊なコンテナのことで、冷凍貨物や冷蔵貨物に使用されます。リーファーコンテナの一番の特長は外側に大きなファンなど冷却装置が取り付けられている場合が多く、内部の温度調節ができる点も大きな特長です。これは壁に断熱材が入っていることにより可能になります。

リーファーコンテナとは

リーファーコンテナがトラックから物流倉庫に運ばれる様子リーファーコンテナとは特殊なコンテナのことで、冷凍貨物冷蔵貨物に使用されます。

リーファーコンテナの一番の特長は冷却装置が取り付けられていることです。外側に大きなファンなどが付いている場合が多く、外観から見てもリーファーコンテナだとわかります。

また、内部の温度調節ができる点も大きな特長です。これは壁に断熱材が入っていることにより可能になります。

リーファーコンテナを用いた輸送の場合、リーファー輸送と呼ばれます。

物流用語「クール便」についてわかりやすく解説する物流用語辞典です。クール便とは、保冷できる設備や車両を使い、低温度帯での温度管理が必要な商品を配達することを言います。宅配大手3社のクール便の特長の比較解説、クール便とチルド便の違いなど、気になる点を徹底解説!

ちなみに、リーファーコンテナとは対照的に、とくに温度管理の機能をもたない一般的なコンテナのことを「ドライコンテナ」と言います。

リーファーコンテナの特徴

no cargo above this line when used as reefer とは

「no cargo above this line when used as reefer」はリーファーコンテナには必ず記されバンニングの際にも確認するものです

リーファーコンテナには必ず「no cargo above this line when used as reefer」という文言が記されています。

no cargo above this line when used as reeferは直訳すると、
“冷凍コンテナとして使用する場合、このラインより上の貨物はありません。”となり、

つまり「冷気がコンテナ中に行き渡る様にこの線の上を空けて積むように」という注意喚起の文字になります。リーファーコンテナには必ず記されているのでバンニングの際にも確認するものです。

バンニングとは、輸出される荷物をコンテナに詰め込み、輸送可能な状態にすることです。バンニングはコンテナに荷物を詰め込む作業をいいます。 荷主、または代理人が直接行う場合と保税地域(コンテナヤード等)等で船会社の委託を受けた港湾運送業者が行う場合があります。

輸送にリーファーコンテナを使う荷物の例

リーファーコンテナ内の荷物の様子

主にリーファーコンテナに積み込まれる荷物の例

  • 冷凍食品、冷蔵食品
  • 肉、魚、野菜、果物などの生鮮食品
  • ワインなど適切な温度管理が必要な商品
  • 生花
  • フィルムなどの化成品
  • 医薬品

etc…

また、温度などの影響を受けやすいデリケートな美術品の輸送に使われる場合もあるそうです。徹底した温度管理が必要な物を輸送する際に活躍するコンテナというわけですね。

物流用語「コールドチェーン」についてわかりやすく解説します。コールドチェーンとは、商品を生産、輸送、消費の各過程で常に低温で管理することを言います。特に生鮮食品、医薬品などがコールドチェーンにより管理されています。オージーフーズ物流センターの実例も掲載。

リーファーコンテナの温度帯

リーファーコンテナから荷物を運びだす様子物にもよりますが、一般的にリーファーコンテナで対応可能な温度帯は「20度~-20度」とされています。

冷凍便や冷蔵便のイメージが強いものではありますが、プラスの20度まで対応できる幅があるのは驚きですね。コンテナ内を指定の温度で一定に保ち、荷物の品質をしっかり保ったまま輸送することが出来ます!

3温度帯(さんおんどたい)とは、常温、冷蔵、冷凍の3つの温度帯のことです。よくこの3温度帯が使われるシチュエーションは、お品物を配送する時や、お品物を保管する時の温度指定のために使います。オージーフーズの3温度帯倉庫の現場の写真の例をあわせて解説します!

リーファーコンテナの種類

リーファーコンテナの種類とは

一般的なリーファーコンテナ

メーカーや設定で多少異なりますが、一般的にリーファーコンテナでは-20℃から+20℃まで温度管理が可能で、冷凍、冷蔵、常温帯に対応が可能です。

冷凍専用の低温、超低温タイプ

一般的には-20℃程度ですが、-60℃まで設定可能なものがあります

極めて低温に維持することで完全冷凍状態を保ったまま輸送することのできる、超低温の冷凍専用タイプのリーファーコンテナです。

CAコンテナ

リーファコンテナの一つにCAコンテナと言うものがあります。CAコンテナとは鮮度保持機能を有する特殊なリーファーコンテナ「Controlled Atmosphere」の略で「環境管理」や「空間管理」と訳されます。内部に窒素ガスを注入し、酸素濃度と二酸化炭素濃度を調整することにより青果物の鮮度保存期間を長くすることが出来ます。貨物にとって最適な環境を保ったまま輸送することを目的としています。

ただし、その青果物ごとに適切な比率があるのでしっかり確認の上調整することが必要です。

近年、アジア地域に日本産の青果物が輸出されることが多くなっており、リーファーコンテナの需要も増え続けています。

リーファーコンテナのメリット

リーファーコンテナがもっと増えれば生鮮品を低コストで大量に輸出することが出来るため、今後日本の野菜関係、冷凍物の輸出量が増えていくことが予想されています。

このことから、国土交通省もリーファーコンテナ用の電源供給機のの整備を促進しているそうです。

リーファーコンテナのデメリット

リーファーコンテナは断熱材や冷却装置がついているため、通常のドライコンテナよりも中が狭くなってしまう点がデメリットです。

また、船便や港で取り扱われることが多いため、潮風に吹かれると冷却装置などの部品が傷みやすい面もあります。

物流用語「コンテナヤード」についてわかりやすく解説する物流用語辞典です。コンテナヤードとは、輸出や輸入の際にコンテナの引き渡しや受け入れる場所のことです。英語で書くと「Container Yard」となり、頭文字をとって通称「シーワイ」とも呼ばれています。

一部のデメリットはありますが、物流業界の進化とともにリーファーコンテナの需要は確実に高まっています!

より高い物流品質を保ってお届けするためにも、しっかりとメンテナンスやモニタリングをして、万全の体制で運用できるようにしましょう。

リーファーコンテナの用途

リーファーコンテナに荷物を積める様子

冷凍・冷蔵食品

冷凍食品は生産から流通まで、一貫して-18℃以下の低温を保って取り扱われるもので、 冷蔵食品(チルド食品)は食品別に最適な温度帯が設定され、通常は0~+10℃の温度帯で流通していることが多くあります。冷凍・冷蔵食品の輸送に最適なのがリーファーコンテナです。

生鮮食品

青果(野菜・果物)、鮮魚、精肉などの食材が生鮮食品です。これらを総称して生鮮三品とも呼ばれますが、鮮度を保ったまま輸送することで、商品価値が損なわれよう輸送する事が可能です。

温度管理が必要な酒類(ワイン等)

ワイン等の酒類繊細で高温に置かれると品質が劣化し、商品価値を失われてしまうことがあります。高額で取引されることもあるワインは、商品価値を保つために温度管理された輸送が必要になります。

生花

生花の輸送にも温度管理のできるリーファーコンテナは適しています。輸送中にしおれてしまったり枯れてしまったりしないよう、低温の状態を保つ必要があるためです。

この様な場合にCAコンテナが特に活用されます。

医薬品、その他の温度管理の必要なもの

医薬品は保管温度が指定されているものがあり、輸送中の厳密な温度管理は欠かすことができません。以前は途上国や辺境地へと輸送することができなかった薬などもリーファーコンテナによって大量輸送が可能となりました。

また、高温下へ置かれる事により変形・変質の可能性がある特殊なフィルム、変色してしまう恐れのある美術品などは、温度管理輸送が求められこの様な場合にもリーファーコンテナが活用されています。

     

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