南鳥島に電子基準点設置
-わが国最東端の電子基準点-
発表日時:2002年12月19日(木) 14時00分
国土地理院(院長 星埜由尚[ほしの よしひさ])は、12月10日(火)に、我が国最東端の島である南鳥島(東京都小笠原村)に電子基準点を設置しました。
これまで最も東にあった電子基準点は、北海道根室市に設置されている「根室2」(東経145度48分)であり、今回はこれよりさらに経度差約8度10分東方に設置しました。
今回設置した電子基準点は、通常型のものと違い、観測機器と通信機器とを作動させるのに必要な電気を確保するための太陽光発電システムと観測データ送信のための衛星通信システムを装備しています。また、高さ約3mのピラー(柱の部分)を茶色に塗装し周囲の環境に配慮しています。
南鳥島は、我が国で唯一太平洋プレート上にある島でもあり、観測データはプレート運動を解明するための貴重な資料となります。
なお、これまで設置した電子基準点のなかで、東西南北それぞれの端にある電子基準点は次のとおりです。
最北端:「稚内」 稚内市字声問
最南端:「波照間島」沖縄県八重山郡竹富町字波照間
最西端:「与那国」 沖縄県八重山郡与那国町字与那国
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