泉進次郎衆院議員
滝川クリステルさんと結婚へ

自民党の小泉進次郎衆議院議員と、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが、総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣と面会したあと、記者団に対し、結婚することを明らかにしました。また、滝川さんが妊娠していることも明らかにしました。

自民党の小泉進次郎衆議院議員と、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんは7日午後1時半ごろ、そろって総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣、菅官房長官と相次いで面会しました。

このあと小泉氏は滝川さんとともに記者団に対し、「官邸という場で、私事で大変恐縮ですが、ようやく結婚することになりました」と2人が結婚することを明らかにしました。

また安倍総理大臣と菅官房長官に報告し、2人から祝意を伝えられたことを明らかにしました。

さらに滝川さんは妊娠しているとしたうえで、「年明けには、出産ということになるが、静かな環境で彼女を守っていけるように全力を尽くしたい。政治家・小泉純一郎のまねはしたくないが、父親になったあかつきには、愛情深い小泉純一郎のような父親になりたい」と述べました。

記者団から結婚の決め手について問われた小泉氏は「決め手は理屈じゃない。こういうのは理屈を超えている。『絶対に結婚』という価値観は私にはなかったが、その気持ちを溶かしてくれた。自然とそういう決断をするに至ったことがまさに理屈を超えているところなのかな」と述べました。

そのうえで「滝川さんといると、政治という戦場から離れることができて、自分自身がもたれかかっていいと無防備な感じになる。『政治家・小泉進次郎』から『人間・小泉進次郎』にさせてくれる。そんな存在ということも私にとっては大きい」と述べました。

一方、滝川さんは「皆さんに温かく見守っていただければ本当に幸いです。緊張感のある毎日なので、いかに小泉氏が本当の素の自分を出せる場をつくるかがいちばん大事だと思っておつきあいしてきました。お互いが素のままで、ありのままでいられるとてもいい関係だと思っています」と話していました。

2人のプロフィール

小泉進次郎氏は、衆議院神奈川11区選出の当選4回で38歳。

父親は小泉純一郎 元総理大臣。
兄は、俳優の小泉孝太郎さんです。

小泉進次郎氏は父親の秘書を務めたあと、平成21年の衆議院選挙で初当選し、これまでに復興兼内閣府政務官や自民党の筆頭副幹事長などを歴任。

去年10月からは、みずから希望して党の厚生労働部会長を務めています。

知名度や発信力の高さから、自民党内では将来の総理大臣候補の1人と目されています。

一方の滝川クリステルさんは、フランス出身の41歳。

民放の報道番組でキャスターを務めるなど、フリーアナウンサーとして活躍しています。

東京オリンピック・パラリンピックの招致活動ではプレゼンターを務め、その際の「お・も・て・な・し」というフレーズは「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれました。

犬や猫の殺処分をなくすことを目指すなど、動物の保護活動にも力を入れています。

小泉氏 ブログでも結婚報告

小泉進次郎氏は、みずからのブログでも結婚することを報告しました。

この中で小泉氏は「『いつ結婚するんだ』『はやく嫁もらえ』『いい歳なんだから…』などと地元でも、国会でも、全国でも言われてきた私ですが、この度、結婚することをご報告致します。お相手は、滝川クリステルさんです」と明らかにしました。

そして「昨年からお付き合いを始め、お互いに結婚を意識するようになり、彼女が福島県から引き取った保護犬と一緒に2人+1匹の時間を過ごしてきました」と、これまでの経緯を説明しています。

そのうえで「彼女といる時は、政治という戦場から離れ、鎧を脱いで、戦うことから解放され、ふっと力を抜いて、無防備な自分でいることができ、救われる思いがします」としています。

また、先の参議院選挙の後、滝川さんを神奈川県横須賀市の実家に連れていったことに触れ「一度も恋愛中に外で会ったり、一緒に移動したこともなかった私たちにとって、一緒に移動できるだけでも本当に嬉しく、幸せな気持ちになりました」と記しています。

そのうえで「そんな日常の中の、当たり前に思える一つ一つがいかに幸せなことか、これからもその気持ちを大切にしていければ、良い時も、そうではない時も乗り越えていけると思います。これからは二人で助け合い、支え合い、時には周りにも頼りながら、私たちらしい結婚生活を送っていきたい」としています。

さらに「幸いなことに子どもも授かりました。クリステルさんは、年明けに初産を42歳で迎えることになります。高齢出産になるので、心身両面の負担が重くなることなく、無事に出産の日を迎えることができるよう、全力で守る決意です」と強調しています。

そして最後に「静かに、温かく見守って頂けますよう、心よりお願い致します。これからも、より一層政治家として努力と精進を重ねて参ります」と締めくくっています。

滝川クリステルさんはインスタで報告

滝川クリステルさんは、自身のインスタグラムを更新し、小泉進次郎氏と結婚することを報告しました。

この中で、滝川さんは「進次郎さんとは、数年ほど前に友人として知り合うご縁があり、よき友人として過ごしていました。しかし、昨年から徐々に友人としてではなく、人生において大事なパートナーという存在に自然と変わっていきました」としています。

そして「私以上に制限された環境の中で、政治家小泉進次郎として息つく暇もなく日々の責任ある仕事に向き合う彼の姿に尊敬の念をもつ一方で、せめて一緒にいる空間、時間の中では心から解放されるように、パートナーとしてできることはないか、日々考えるようになりました」と説明しています。

また「私が今までイメージしてきた『政治家の妻はこうあるべき』という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれることを話し合う中で感じることができたことも心強く感じました」としています。

そのうえで「私はこれからも仕事を続けながら、滝川クリステル、小泉進次郎という個人を同志のような気持ちで高め合えるような夫婦関係を築いていきたいと思っています」と記しています。

さらに「ことし42歳を迎える私ですが、幸いにも新しい命が舞い降りてきてくれました。おかげさまで無事に安定期に入り、年明けの新しい命との対面を二人でいまかいまかと心待ちにしている毎日です」としています。

そして「これから二人で新しく描いていく未来、山あり谷ありの未来かと思いますが、願わくばこのご縁がたくさんの笑顔や絆につながり、私たちも周りの多くの方々の笑顔に支えられながら明るく愛情たっぷりの家庭を築いていけたらと思っています。変わらず温かく皆様に見守っていただけましたら幸いです」と締めくくっています。

地元 横須賀でも祝福の声

小泉議員の地元、神奈川県横須賀市では祝福の声が聞かれました。

小泉議員の実家が近所だという60代の女性は「お相手は絶対にいるだろうと思っていましたが、突然でびっくりしました。明るい話題でうれしいです。地元のお祭りで見かけたら声をかけてみようと思います」と話していました。

また、40代の男性は「地元では有名な方ですが、そうした話題は聞いたことがなかったので驚きました。おめでたい話でよかったです。幸せな結婚になるよう願っています」と話していました。

報告の際のやり取りは

小泉進次郎議員は滝川クリステルさんと総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣、菅官房長官に結婚の報告をした際のやり取りを次のように明らかにしました。

最初に菅官房長官に報告したということで、菅官房長官は「おめでとう。俺も勘が悪いな。滝川さんとどうして一緒なんだろう、犬の活動をやっているからそれかなとも思った」と話したということです。

そのあと安倍総理大臣からは「おめでとう。お父さん、何だって?」と、父親の小泉純一郎 元総理大臣の反応を尋ねられたということです。

小泉氏は「うちのおやじは相変わらずです。『1度はしたほうがいいよ』と。そういうタイプのおやじです」と応じたということです。

そして安倍総理大臣は「僕も結婚するときにお父さんに報告したんだよ。そうしたら普通『おめでとう』と言うでしょう。それがね『結婚は大変だよ』と言われたね。だけどおめでとう」と、みずからのエピソードを披露して2人を祝福したということです。

首相「令和幕開けにふさわしいカップル」

安倍総理大臣は7日夕方、総理大臣官邸で記者団に対し「きょう、小泉議員が滝川さんと結婚をするという報告に来られた。全く知らなかったので大変驚いたが、令和時代の幕開けにふさわしいカップルだと思った。30数年前に、私がお父さんの小泉純一郎先生に結婚を報告したときのことを思い出した。すばらしい家庭を築いていただきたい。幸せを祈っている」と述べました。

菅官房長官「自分は勘が悪いと思った」

菅官房長官は、東京都内で記者団に対し「きょう行きたいと電話があって、直前に滝川さんも一緒だと連絡があったんだが、その関係がぴったしこなかったもんだから。2人に会って雰囲気ですぐわかりました」と話しました。

そのうえで「2人には『おめでとう』と心から言いました。本当によかった。私は、自分のことを勘が悪いと思った。一緒に来るということだったので、少しはピンときてもよかったが全く考えられなかった」と述べました。

そして「正直うれしいし、幸せになってほしいなと思っている」と2人を祝福しました。

自民 岸田氏「大変お似合いのカップル」

自民党の岸田政務調査会長は記者団に対し「心からお祝いを申し上げる。大変お似合いのカップルだ。滝川さんは東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定した会場で隣に座っていて、喜び合ったことを思い出した」と述べました。

そのうえで「夫婦にはいろいろなスタイルがあるので、型にはまった考え方をする必要はないと思う。自分たちのスタイルを早く見つけてほしい」と述べました。

自民 石破氏「政治家としての幅が広がる」

自民党の石破元幹事長は、記者団に対し「政治家は配偶者の支えがなければ、できる仕事ではない。私自身、結婚して初めて、『女性はこういうことに怒り、悲しみ、つらいと思っているんだ』と分かったところがあり、進次郎氏も結婚して政治家としての幅が広がるのではないか。これから先、つらいことも、苦しいこともいっぱいあるだろうが、それを分け合うような夫婦になってほしい」と述べました。

一方で記者団が「夫婦円満の秘けつは何か」と尋ねると、「私が教えてもらいたい。ただ、乏しい経験でいえば、本当に相手の立場で考えることではないか」と述べました。

麻生副総理「気付かなかったマスコミは反省を」

麻生副総理兼財務大臣は、「今は何でもあるから、別に驚かないのではないか。『3つ違い』というが、フランスでは25歳違うこともある。3つぐらいで驚いてはいけない。これまで全然気が付かなかったマスコミも反省せねばならないだろう」と述べました。

山下法相「夫婦円満の秘訣はない」

山下法務大臣は、「小泉議員は『家庭はよろいを脱ぐ場所だ』と言っていたが、私は『家でもよろいを着ている』とうっかり言って非常に怒られた。夫婦円満の秘訣(ひけつ)はない。何かよいアイデアがあればお願いします」と述べました。

鈴木五輪相「情報管理を学びたい」

鈴木オリンピック・パラリンピック担当大臣は、「心からお祝い申し上げたいが、ふと頭に浮かんだのは情報管理がすごいということだ。衆目環視の中で、よくここまで情報が外に出なかったことを、むしろ学びたい気がした」と述べました。

片山大臣「女性に合わせたほうが幸せに」

片山女性活躍担当大臣は、「対等な関係という感じがいい。女性活躍やイクメンを推進している私たちとしては、互いが助け合って家事や育児にも取り組むシンボルのようになってくれたらと期待している」と述べました。一方で、片山大臣は、記者団から2人へのアドバイスを求められたのに対し、「女性が強いほうが幸せだ。うちの場合は圧倒的に夫が強いが、女性に合わせたほうが、きっと幸せになる」と持論を展開しました。

国民 玉木氏「当選同期 心から祝福したい」

国民民主党の玉木代表は記者会見で、「自民党の小泉進次郎衆議院議員とは当選同期で、これまでいろいろな形で交流してきた。大変おめでたい明るいニュースで、心から祝福したい」と述べました。

東京都 小池知事「政策や実行に深みと広がりが」

東京都の小池知事は、記者団に対し「お2人におめでとうございますと申し上げたい。進次郎さんは国会のいろいろな活動でご一緒し、滝川さんはオリンピック・パラリンピックの招致活動で大きな役割を果たされた方で、動物愛護という観点での仲間でもあります。ご結婚かつ、新しい家族も生まれると聞いているので、進次郎さんにとってこれからますます、政策やその実行に深みと広がりが出てくるのではないかと確信しています」と述べました。

婚姻届を提出

結婚することを発表した、自民党の小泉進次郎衆議院議員と、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんは、8日午後1時ごろ、小泉氏の地元の横須賀市役所に、秘書を通じて、婚姻届を提出しました。

提出した女性秘書は、記者団に対し、「婚姻届を受理してもらった。本当にめでたいことで、うれしく思っています」と話していました。